歯ブラシの歴史
記事一覧
【歯ブラシの歴史/第6回】牛骨歯ブラシはありか?
歯ブラシは得体の知れないもの 西洋では、17世紀代に「現代と同じ形の歯ブラシ」が作られたと言われています。しかし、18世紀になってもまだまだ日常的には使用されるようなものではありませんでした。 当初は、「得たいのしれないもの」として人々に見向きもされなかったそうです。 一般家庭での歯磨道具はもっぱら...
【歯ブラシの歴史/第5回】中世イスラムの習慣~ミスワークと歯ブラシ
口の中をきれいにしなさい 710年にイスラム教を設立したマホメットは、予言書の中で「口の中をきれいにしないさい。それはとりもなおさず神を讃えることである」と言っているのはご存知でしょうか。 イスラム教徒は、必ず、浄化の場所で、「ミスワーク」と呼ばれる木片で歯を磨きます。そのあと、仏教徒と...
【歯ブラシの歴史/第4回】歯ブラシの原型は小枝。歯ブラシの先祖?
歯ブラシ先祖は小枝 歯ブラシの先祖は小枝と聞いて驚く人も多いのではないでしょうか。実は、風味のよい樹木の小枝を楊枝にしてくわえ、口によい香りを残すことが歯ブラシの元になったようです。楊枝は、3千年前から使われ、その役割は歯に残った食べかすを取り除くことに限定されてはいませんでした。 楊枝が...
【歯ブラシの歴史/第3回】歯と宗教との関わり。歯ブラシと宗教のルーツ。
日本人も含め、東洋の人々は楊枝(ようじ)を使う 歯に関することは、宗教とのかかわりも大きく、歯を磨くことと密接な関りがあるとご存知でしょうか。植え込み式の歯ブラシが発明されるまで、東洋の人々は楊枝(ようじ)を使っていました。日本人もそうです。江戸時代、いや大正時代もそうでした。理由は、仏...
【歯ブラシの歴史/第2回】古代人の歯磨き~虫歯の原因と歯を喰う虫
シートの歯磨きは原始的 原始の人々は、硬くて繊維の多いものを食べていたことはよく知られています。だから、比較的虫歯も少なかったのです。彼らは、歯の隙間に挟まった食べかすを取り除くために、生活圏内の草や小枝を使って取り除いていました。 前一九世紀バビロン第一王朝が成立。以後、カッシート人・...
【歯ブラシの歴史/第1回】歯ブラシとは何か、なぜ歯を磨くのか?
何千年も前から人間は歯を磨いていたのでしょうか? 昔から当たり前の習慣だったのでしょうか? 「歯ブラシ」というものは昔からあったのでしょうか? 皆、誰もが当たり前の習慣すぎて、日用品(=コモディティ化) されてしまい、疑問に思うことがなくなりました。 現代は、加工食品などの...