お口のトータルケア。360°歯ブラシのビバテック

Brand Story

新世界から世界へ

VIVATEC ブランド誕生秘話

大阪・新世界。大阪のシンボル通天閣の足元には、串カツ屋や大衆酒場が軒を連ね、観光客や、地元の労働者が集まってくる。2003年夏、その一角にある小さな居酒屋「満津弥(まつや)」で、ユニークな歯ブラシ、360°歯ブラシが生まれました。常連客が水道管を掃除するブラシの試作品を持ってきたのが始まりでした。

写真1:大阪新世界と通天閣

最初の試作品は、歯ブラシというより軽石みたいな感じで、歯を磨くたびに口中血だらけになるほど散々なものでしたが、改良を重ね、業界の素人ながら、ついに売りに出せるモノまでになりました。そして商品化と同時に会社を設立。11月、東大阪の見本市「テクノメッセ2003」に出品しました。世界初ということで、マスコミからも注目され、当初、関西の歯科医院から取り扱いを開始しました。12月には、テレビ東京「WBS‐トレンドたまご」で紹介されました。まさに、世界へ羽ばたく、「たまご」が誕生したのでした。

写真2:世界発の360°歯ブラシ「デンタルシグマ」

しかしながら、歯ブラシ業界は、大手企業が、シェアの80%以上を占めている成熟された産業です。日用品として誰もが使う商品で、1本100~300円。植毛歯ブラシを生産するには、ドイツ製の歯ブラシ機械だと、生産能力は植毛から毛刈りまで、全自動で1台、1日10,000本の生産能力があり、大量生産が可能です。一方で、当社の360°歯ブラシは、構造が複雑で量産機械などはなく、手作業で1本1本作るしかありませんでした。頑張って作っても月に数千本。資本力もないためコストもかかり、お客様に低価格で使ってもらいたいけどできず、発売当初の価格が1本1200円でしか売れないジレンマを抱えていました。

写真3:360°歯ブラシ手作りの様子

そのため、最初から大量生産を目指すのではなく、歯磨きが苦手なお子様や、口腔ケアで悩んでいる人々や健康や美容に気を使う人へ使ってもらおうと決意し、新世界から世界への船出に乗り出しました。社名の由来も、一生、健康で、美しい歯でいられることを目指し、美(ビ)しい、歯(バ)から、 転じて、VIVA(ビバ)と + technology(工業技術上の発明の意味)のTECを組み合わせ、VIVATECの社名が生まれました。

写真4:ビバテックのロゴ

現在は、子どもから介護、ペットまで、360°歯ブラシが使われるようになり、出荷本数も400万本(2017年実績)以上が国内外へと出荷されています。一般的な植毛歯ブラシは、100年前、海外から輸入された舶来品でしたが、360°歯ブラシは日本生まれ。これからもVIVATECブランドを全世界の方々にも周知していただけるように製品開発を続け、お客様の歯やお口のお悩みや課題を解決できる商品をご提案していくことを目指し、情熱をもって挑戦をしてまいります。

写真5:360°歯ブラシ「パルティ」写真
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