VIVA NEWS
掲載日2018.04.16
更新日2018.04.23
【歯ブラシの歴史/第16回】世界初、360°歯ブラシとは?
世界初、360°歯ブラシとは?
歯ブラシのスタートアップ企業、ビバテック(VIVATEC Co., Ltd.)が、世界で初めて「効果の認められた」「高密度かつ植毛しない」「360°型歯ブラシ」の商品化に成功したのは、15年前。多くの人が歯ブラシの形が丸くなるなんで思いもしませんでした。当時も相変わらず、毛先が細い方がいい、いや、ストレート毛がいいなど、毛の太さやサイズ論争がありました。
わたしたちは、そもそもなぜ歯ブラシで歯を毎日磨いているのに、虫歯や歯周病になるのだろうという素人の疑問からスタートしました。もっといい歯ブラシ、いい形というのがあるのではないか・・・?
そして、2003年10月、ついに会社を設立し、同時に商品の発売までこぎつけました。右も左もわからない素人でしたので、とりあえず、歯ブラシだから、歯医者さんや、薬局へ持っていって販売してもらえばいいのかな?なんて・・・問屋も流通も詳しくない、企業として経営的にも不安定な状態からのスタートでした。
(大阪日本橋の事務所にて)
(特許出願済)これからの口臭予防、歯周病予防に。
快適マッサージ&ブラッシングの360°歯ブラシ「デンタルシグマ」
当時、製品名を「デンタルΣ(シグマ)」とつけた360°歯ブラシは、2003年11月5日、東大阪市で行なわれた工業見本市に出品。 発売前の初のお披露目となりました。当時の東大阪は、中小零細企業が宇宙部品を作るなど注目されていた時期でもありました。そこへやってきたマスコミが、360°歯ブラシを見て、これは耳かきか?と苦笑いするほどでした。
しかし、12月に、新発売すると同時に、テレビ東京のワールドビジネスサテライト「トレンドたまご」で紹介されることになり、わずか2分の放送で、拙いながらも、cgiを改良して自社で作ったネットショップは、注文の嵐で、(サーバーがパンクするほどまではいきませんでしたが)、翌日からも電話が鳴りやまず、一気に注目されました。
その後、歯科医院だけでなく、バラエティショップや百貨店、薬局・薬店など各方面に広がっていきました。この商品を認めてくれる人がいるはずだという信念のもと、営業を続けていると、実は、一般の健常者だけでなく、力の弱いお年寄りや、心身障害者(児)の方々にも使いやすいと言われるようになりました。そして、第21回、22回と、日本障害者歯科学会で発表され、従来の歯ブラシが苦手な分野で評価されていきました。当時、手作業で1本1本作っていたため、1本1,000円(発売当初は1,200円)という高額商品ながら、発売からおよそ2年で、10万本以上を販売し、新アイテムのこども用360°歯ブラシの需要なども伸びていく商品になっていったのです。
歯ブラシの豆知識
360°歯ブラシとは:大きな特徴は、360°型設計なので、使い方が簡単で、お子様から、健常者、お年寄りや障害者の区別なく使われているユニバーサルデザイン。 【特許取得】【グッドデザイン賞受賞】
また、一般的な歯ブラシの10倍の毛(1万本以上)を備えた360°型で、毛の細さ、0.09㎜の超極細毛。歯と歯ぐきを軽く横磨きすれば、驚くべき歯垢除去とマッサージ効果が得られるという。(舌ブラシにも利用可能)【医療機関検証済】