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VIVA NEWS

掲載日2018.02.05

更新日2018.02.05

【歯ブラシの歴史/第10回】先祖も歯槽膿漏で悩む!

歯の詩【落歯】~昔も歯槽膿漏!


唐の詩人に韓愈(かん ゆ・768年(大暦3年) – 824年(長慶4年)・中国・唐中期を代表する文人)という詩人がいました。歴史を知っている人ならご存知だと思います。その韓愈が、「落歯」と題した自らが歯槽膿漏で苦しんだ詩を作っていたのです。歯槽膿漏の悩みが、詩になるなんて驚きですが、当時は理由もわかりませんでしたから、不安さもわかります。

その詩が下記のとおりです。

去年は奥歯が一本抜け、今年は前歯が一本抜け、そうかと思うとにわかに6,7本抜けていき、その勢いはいっこうに止まらず、残りの歯もぐらつく・・・。

全部抜けてやっと収まるのかもしれない。最初の一本が抜けた時のことを思い出すが、隙間ができて恥ずかしいと考えた。二本三本と抜けていくと、弱ってそのまま死んでいくのではないかと心配しだす。

一本抜けるたびにびくびくし、不安に取り付かれ、物を食べるのにも不自由だ。うがいをするのもびくびく、歯がわが身を捨て、抜けるときは、山が崩れ落ちるような気持ちになった。と。

作者の韓愈は当時40歳くらいだと言われています。明らかに彼は歯周病患者でした。韓愈は、今の大学教授のようなお仕事をされていましたが、研究に熱心で、歯磨きの時間も無駄に思えたのでしょう。なんとも、現代の歯周病で悩む人が共感できる詩であす。

 

歯周病(歯槽膿漏)


歯周病(歯槽膿漏)は、現在でも30才以上の成人の約80%が歯周病にかかっており、 歯の喪失原因の第1位になっています。

歯周病とは、かつては歯槽膿漏と呼ばれ、歯の周りの歯ぐき(歯肉)や、歯を支える骨などが破壊される病気で、不治の病とも言われていました。現在では歯周病は、予防でき治療も可能だと言われています。この15年の間に、歯周治療は急速な進歩を遂げ、現在では進行を阻止することが可能となり、健康をとりもどすことができるようになったのです。

やはり、対策は「正しい歯ブラシの方法で毎日実行すること」が一番です。

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