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VIVA NEWS

掲載日2017.11.27

更新日2017.12.13

【歯ブラシの歴史/第2回】古代人の歯磨き~虫歯の原因と歯を喰う虫

シートの歯磨きは原始的

 

原始の人々は、硬くて繊維の多いものを食べていたことはよく知られています。だから、比較的虫歯も少なかったのです。彼らは、歯の隙間に挟まった食べかすを取り除くために、生活圏内の草や小枝を使って取り除いていました。

前一九世紀バビロン第一王朝が成立。以後、カッシート人・アッシリアの支配を経て、前六二五年から前五三九年にかけて新バビロニア王国が栄えた時代です。

 

紀元前5千年のバビロニア人は、食前に必ず麻の繊維を指に巻き、歯の清掃をしていたといわれています。指に巻いて磨く歯磨きは非常に原始的だったんですね。

今でも赤ちゃん用の歯磨きの導入期は、指にシートを巻いて歯磨きすることもあります。

さて、そうして歯磨きは、バビロニア人からギリシア人へ受け継がれていきます。さらにギリシア人は、さらに口をすすいで歯ぐきにマッサージを施すことを考案したと言われています。素晴らしい発明ですね。

歯磨きとは、歯だけを磨くことではなく、歯と歯の間の汚れを取り、マッサージすることなのです。

 

仏教伝来ともに伝えられた「歯木」

 

宗教的な慣習の中でも口内衛生の意識は、紀元前から具体的な形をとって存在していました。例えば、日本における歯ブラシの起源としては、6世紀に仏教伝来ともに伝えられた「歯木」で、この習慣は、仏教経典に楊枝による浄歯が一儀式としてありました。

それが、歯や舌を清掃することとして始まったといわれています。

 

「歯を喰う虫」

 

帝政ローマ時代の歯磨剤は、動物の骨を焼いた骨灰や卵の殻を焼いた灰を用いて歯磨き粉をつくっていたそうです。時には、含嗽剤として朝夕に採った少女や、処女の尿で含嗽したというから驚きですね。

そもそも、むし歯の原因は、AD1世紀の古代ギリシャ時代から、18世紀まで「歯を喰う虫」と歯医者もそう思いこんでいたと言われています。

その後、19世紀初頭から、どうも違うようだと疑いが始まりまりました。

 

やがて、コッホやパスツールらによる細菌学の発展に始まり、この細菌学の発展とともに、19世紀中ごろから数多くの病原菌が発見され、歯科医学においても今日の口腔衛生の基盤となる口腔細菌が発見されています。

歯を喰う虫と言うと笑ってしまいますが、本気で研究した人がいるから現在の当たり前があるんですね。

さて次回は、歯ブラシの歴史「歯と宗教の関わり」をお送りします。

ぜひともお楽しみに!

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